110.ザ・カーナビーツ今後、加筆していきます(文中敬称略)カーナビーツの中心メンバーのアイ高野は、高校1年の頃には既に、横浜のレッド・シューズという店でドラムを叩いていた。 その技量を聞きつけた、スカウト合戦の末に、フリー・ランサーズに参加する。(ジャーガーズの宮 ユキオが、未だプレーファイブの頃に同じように、アイ高野を誘っている。) フリー・ランサーズでは、ヴォーカルでの加入になり、ドラムを叩きたいアイ高野はその後数ヶ月して脱退する。 その後、アイ高野は偶然にジャズ喫茶で喜多村二郎(元スウィング・ウエスト")と知り合い、バンドを結成することになる。このバンドが、ロビンフッドである。 デビューする前に、当時のミュージック・ライフ編集長の星加ルミ子が、ロンドンのカーナビー・ストリートから取ったカーナビーツに改める。 メンバーは、アイ高野(Ds)、越川ひろし(Lg)、喜多村二郎(Sg)、岡 忠夫(Bg)、臼井啓吉(O)の5人。 '69年に臼井啓吉が脱退し、ポール岡田が加入。 '67年6月1日、フィリップスより「好きさ好きさ好きさ/口笛天国」でレコード・デビューする。 ドラムスのアイ高野が、歌いながら、ドラム・スティックを客席に突き出すスタイルの「お前のすべて~!」と絶叫し観客を魅了する。 この、「好きさ好きさ好きさ」は、イギリスのゾンビーズのシングルのB面の曲を翻訳したもので、その後、カーナビーツの大ヒットのお陰で、日本でもこのゾンビーズの曲もヒットした。(絶叫するカーナビーツに比べ、ゾンビーズの方は地味) GSの衰退と共に、'69年秋に解散する。 尚、アイ高野は、解散後上記のゴールデン・カップスに参加している。 カーナビーツはデビューから解散までに、次の10枚のシングル・レコードをリリースした。 「好きさ好きさ好きさ/口笛天国」'67年6月1日発売、「恋をしようよジェニー/お前に夢中さ」'67年9月20日発売、「オーケイ/クレイジー・ラブ」'67年10月25日発売、「泣かずにいてね/チュッチュッチュツ」'68年2月15日発売、「恋の夜明け/ハロー・ゲイリー」'68年2月25日発売、「愛を探して/ゴー・ゴー・ストップ」'68年5月25日発売、「ウム・ウム・ウム/モニー・モニー」'68年8月5日発売、「マイ・ビイビー/恋の想い出」'68年10月発売、「オブラディ・オブラダ/お願いだから」'69年3月10日発売、「テルテル天国/真夜中の恋人たち」'69年6月発売(全て、フィリップスより) 緊急!今日絶対に聴きたいこの二曲!カーナビーツのアイ高野さんを偲んで… 本日は急遽予定を変更します。これを書くので速攻で帰宅しました。(アイ高野さんを除き文中敬称略) 今朝の新聞の訃報記事を見てビックリ仰天! ついこの間、NHKBS『わが青春のグループ・サウンズ』に出演(放送日に緊急入院)していたアイ高野さんが亡くなってしまいました(泪) アイ高野(本名:高野元成、愛称:モッチン)さんは、'51年1月12日東京都大田区で誕生。 フリーランサーズで活動していたアイ高野さんと越川ひろし、元スウィング・ウエストの喜多村次郎、越川ひろしの友人で名古屋で同じバンドにいた岡 忠夫と臼井啓吉が'67年に結成したのがGSのカーナビーツでした。 結成時は、ロビンフッズというバンド名でしたが、日本ビクター傘下のフィリップス・レコードのオーディションに合格し音楽界へのデビューが決まり、星加ルミコ(ミュージック・ライフの編集長)から新しいバンド名を命名されカーナビーツとなります。 '67年6月にイギリスのバンドのゾンビーズの「I Love You」に作詞家の漣 健児が訳詩をした「好きさ 好きさ 好きさ」でレコード・デビュー。 ドラムを叩きながら熱唱し♪おまえのすべて~♪と、ステックをオーディエンスやテレビ画面に向って突き出すアイ高野さん独特のパフォーマンス・アクションで一躍人気GSに仲間入りしました。 ↑のアイ高野さんの公式サイトから、僕が気に入っている文章を引用させてもらいます。 「音楽は不思議な麻薬だ。何十年も前の自分が一瞬にして蘇る。その時代にあった情熱も又、蘇る。ポピュラーミュージックは時代とともに移り変わるが、音楽は使い捨ての消耗品ではない。今の世の中は、大変だ!景気は悪いし、子供は心配。あるゆる所から辛さがのしかかって来る。でもそんな時代だからこそみんなでがんばろう!音楽を通じて活きる勇気と喜びを感じて欲しい。」 byアイ高野 アイ高野さんは、元シャープ・ホークスの安岡力也と東ユースケの三人でユニットのRAYSを結成し、サラリーマンの応援歌CD「負けないぜ!!~俺たちのメロディー~/醒めた時代に~俺たちのバラード~」をリリースし3月に神戸と静岡でライブを行なう予定でした。 アイ高野さんは亡くなってしまいましたが、安岡力也と東ユースケは「予定通りやる。アイツと一緒に歌うんだ」と、追悼ライブにするそうです。 2006年4月1日、23時33分、急性心不全により55歳で天国に旅立ったアイ高野さんのご冥福を心からお祈りいたします。合掌 P.S:今朝の新聞を読んでからGS世代の僕としては何か……!仕事も手に付かず………! カーナビーツのCDを聴きながら今日のこのブログを速攻で書き上げました。 書き終わり時々、訪問する『ラジオ関西558kHz GS アイ・ラヴ・ユー』を開いたら既にアイ高野さんのご冥福をお祈りする文章が書かれていた。 このサイトは、日本で唯一のGS関係の映像・音源・情報専門サイトです。 知らない方もいらっしゃるでしょうからお教えします。→ ラジオ関西558kHz GS アイ・ラヴ・ユー トップ・ページのインフォメーションの映像ではアイ高野さんの歌う姿も見られます。
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